会社を辞めた私はまず海外就職後の計画を再確認しました。
理由は、
海外就職したけど日本に帰ったら仕事がない!を防ぐため。
以前、海外就職から帰国したが仕事が見つからない人達がいるという情報を見たことがあったからです。私よりもきっと出来る人達が苦戦しているなら、自分が勢いだけで海外就職した後もし日本に戻って仕事を探すことになったら・・・。
帰国から数日後、
崖下へダイブ…
にならないために!
海外就職後の計画を立てることにしたのです。とは言っても計画はシンプルなものでした。
海外に就職
↓
数年で経験・スキル・特に対人関係力を向上させる
↓
自信がついたところで外資系企業に転職
↓
バリバリ働いてさらにスキルアップする
目指すべきことが確定したところで本格的な情報収集を開始。
まずはどの国に行くか決めるため、グーグルに協力をお願いして情報を集めるが…。心配性の私はやってしまいました。「海外就職のデメリット、現実」についても細かく調べてしまったのです…。
すると、
海外就職はブラック企業が多いからやめておけ!
日系企業で働くと駐在員にバカにされる!
差別がひどい!
○○国に就職したが給料が安すぎて日本に帰れない・・・。
……。
こ、怖いよ…。
次々と目に飛び込むネガティブな情報。私はだんだん怖くなってしまいました。就職してこんなところだったら・・・果たして生きて帰れるのか?
・・・・・・
海外就職やめようかな・・・。
いや、だめだ!
ここで怖気づいては何も進まない。
何事もやってみなければどうなるかわからないのは海外も同じはず。
そもそもなんのために会社を辞めたんだ。
自分にそう言い聞かせながら必死に頭を動かしました。
・・・そうだ。
海外就職に精通している人に話を聞けばいいのでは?
迷わないうちに海外就職専門の会社が無料セミナーを開催することを知り、すぐに申し込みました。
セミナーの当日。
ドキドキしながら指定の場所に行くと約10人ぐらいの20~30代ぐらいの男女がいました。技術者からワーキングホリデーから戻ってきたばかりの人と、経歴がバラバラでしたが、みんな海外就職への情熱は高いものでした。
周りのエネルギーに圧倒されていると、担当の人が来ていよいよセミナーが開催されました。出来る女性オーラを放つ担当者が話してくれた内容はこうでした。
・正社員経験なしでも海外就職はできる
・実力主義なので日本と違って年齢は関係ない
・アメリカやヨーロッパ就職は高いスキルが求められる
・アジアの方が比較的就職しやすい
・語学力がなくても会社が必要なスキルがあれば就職できるが、あると有利
・海外就職初心者はビザを保証してくれる海外進出している日系企業がオススメ
他にもどの国に、どんな業界が流行って仕事があるかも説明してくれました。話を聞いてやるべきか事が見えてきた私は行く国を決めた。
その国は、
一年中暖かくって、英語が通じ、日本人もたくさん暮らしていて、どんなお店があるかそこでの生活がイメージが出来て、バナナがおいしい国。
その国は子供の頃に暮らしたことがあるフィリピンでした。
フィリピンに決めた理由は、
「この国で暮らしたことある」
「英語がある程度出来る」
「日本企業で数年の経験がある」
の3つを武器にすれば高いスキルがなくっても戦えるのでは?と思いついたからでした。そして私はこの作戦でフィリピン就職に挑むことに決めました。
しかし。住んだことがあるとはいえ、今度は親の助けなしで生きなければならない。
日本に帰れず、生かさず殺さずな生活は絶対に送りたくない。
最悪な事態を避けるべく、まずはフィリピン就職の
『給料の相場』『税金』『住居』『生活費コスト』『ビザ』『保険』『治安』
について徹底的に調べました。
調査の結果、給料の相場は約5~10万ペソ。
ただし外国人労働者の場合は最高額の税金32%が給料から引かれるそうです。
つまり、提示される給料は総額(税金が引かれる前)か手取り(税金引かれた後)のどちらか確認しないと痛い目にあってしまいます。
ここで私は手取り5万円で、治安が良い都市マカティに住む場合にかかる最低限の費用の計算をしてみました。
手取り 5万円
【かかる費用】
治安が良い都市マカティの家賃 約2万ペソ~4万円
(さらにデポジットという1・2ヶ月分もの前払いあり)
日用品と食費(自炊) 約1万ペソ
……。
た、高い!
家賃だけで2万ペソ以上!これでもし交通費もかかって、さらに病気などの緊急事態になったら…。
海外就職した結果、死亡しました。
完
それだけは絶対に避けなくっては!!
真剣に最低限の条件を決めたところで、次にどうやって求人を探して応募するかを調べました。主な求人方法は3つ。
1.就職エージェントに求人を紹介してもらう
2.会社の直接応募する
3.スカウト型のサービスに登録して会社からのスカウトを待つ
検討した結果、プロの方が詳しいはずとフィリピン就職エージェントの力を借りることにしました。調べた結果、良さそうなエージェントに連絡をとり履歴書を送信。その後「ではまず面談をしましょう」と言われました。
面談か…大丈夫かな。
変なこと言って失敗したらどうしょう…。
ここにきてビクビクしながら、私は面談の準備を始めました。