夢の海外就職を果たしてから数カ月後...。
日本よりも労働時間が長かった。
会社がブラックだった。
国が自分に合わなかった。
思ってたのと話がまったく違う。
こんなはずじゃなかった...。
気がついたら日本に帰国することに...。
このように海外就職後、様々な理由で帰国を選択する人は少なくありません。日本から海外就職する時は言うまでもなく時間とお金はかかります。
貴重な時間とお金をムダにせず、そして何よりも海外就職後に後悔しないためのコツを私の経験からお話したいと思います。
①海外就職後の目標
海外で働く先を見つけることも大切ですが、日本と同じように就職した後が本番です。
海外就職後のキャリアを意識しておかないと日本に戻って仕事を探す時に就職難民になってしまう可能性があるからです。
まだ転職に寛容ではない日本では、特別なスキルや経験がない海外就職から帰った人に対しての目が厳しいのが現実です...。
せっかく頑張って海外就職したのに仕事が見つからない...。
そんな悲しいことにならないよう就職後の目標も決めておくことを強くオススメします。
海外就職後のキャリアって言われても...という人もいるかと思うので、海外就職をした人達のその後の主なキャリアパターンの簡単な説明をしたいと思います。
パターン1.海外就職(日系企業)→ 日本または現地で外資系に転職
海外就職した人達に一番多い王道のパターンだそうです。
ちなみに私もこの道を進みました。
就職先が日系企業により「日本人」としての働き方が求められることが多いため、海外就職初心者がよく通るルートです。
ただし。
海外では日本の法律が適応されないため、気を付けないと日本よりもブラックな労働環境で働くリスクもあります。
(日本の労働法が適応されず、長時間労働になってしまった職場の話はこちら)
パターン2.海外就職(日系企業)→ 駐在員として会社に改めて採用される。
事例は少ないようですが、就職先の会社に駐在員にステップアップされる人達もいるらしい。
海外に進出している日系企業が現地採用を採用しているのは費用が駐在員よりもかからないためです。それでも駐在員にステップアップさせているので、かなり優秀な人達でしょう。(うらやましい!)
誰にも負けない武器がある人はぜひ挑戦してみは?
パターン3.海外就職(外資系)→ さらに別の外資系に転職して出世
実力主義の外資系就職に就職して、そこでどんどん出世するパターンです。
始めから能力やスキルに自信がある人が進むルートになります。
パターン4.海外就職(日系・外資系問わず)→ 起業
パワー溢れる人が進むルートになります。
海外就職前から現地(また帰国後に日本)でどんなビジネスをやるか、
をすでに考えている人がほとんどです。
特にビジネスチャンスがたくさん眠っているアジアは今人気です。(2018年時点)
実際に私が就職したことあるフィリピンで起業を目指している方と何人か会いました。
②就職先の国と文化を理解していること
ときおり、行ったことない国に就職したという勇者の話を聞きます。
すごい!と尊敬する反面、内心は大丈夫かな?とヒヤヒヤします。
行ったことない国にいきなり就職することは「こんなはずではなかった」になるリスクが非常に高いからです。
どうしても海外で働きたいと、行ったこともない国に飛び込んだのは良かったが...。
食事がまずい。
虫嫌いなのに、虫が多すぎて死にそう。
言葉が通じなさすぎてストレスで髪が抜けそう。
などの理由で心が折れて帰国してしまう人がいるからです。
確かに始めて行った国で成功する人もいます。
ですが、
仕事でストレスもたまるのに自分に合わない国での暮らしはもはや地獄です。
そんな事態を防ぐため、働きたい国に一度でも行ってみることをオススメします。
③何事も前向きにとらえられるポジティブさ
慣れ親しんだ日本にいる時よりも海外では何倍ものトラブルが発生します。
頼りにしていた現地スタッフが辞めたり、
(実際に私が経験したフィリピン現地スタッフが退職について)
借りている家の水道が突然壊れたのに修理屋が1カ月来なかったり、
スーパーで買った食材が実は腐っていてお金が無駄になってしまったり、
と数々のハプニングが起きます。
これらに直面する度に
「日本ならこんなことにならないのに!!」
と叫んでいたらストレスがたまるだけです。
ここで「まあ、しょうがないね!」と開き直ってこれも経験として前向きにとらえられるかがポイントになります。
④一人で行動する積極性
海外ではトラブルに会う確率が高くなる分、一人で行動する積極性が必要になります。
自分で動かないと誰も助けてくれないからです。
自分の足で現場に行って情報の真意を確かめる。
信頼できる人を探して協力をお願いする。
これができないと、知らないことをいいことに狙われてしまいます...。
⑤心が折れないためのメンタルケア
強い決意を持って海外就職しても、壁にぶつかって弱気になってしまう時がくると思います。
特に知り合いや友人がいない海外で仕事をすると心は折れやすくなります。
そうならないために、
現地で友人を作る
空いた時間に趣味をやる
思い切って日本に一時帰国する
などをやってメンタルをケアすることも大事です。
⑥体調管理
仕事に夢中になると後回しになりがちですが、健康管理は非常に重要です。言うまでもなく、体が壊れたら何もできなくなるからです...。
せっかく海外就職をしたのに体を壊してしまっては意味がありません。
私が現地採用として採用されたフィリピン進出している日系企業から退職した一番の理由もこれに該当します。
(現地採用を退職した時の話についてこちら)
一度体を壊してしまうと元通りになるまでに時間がかかってしまいます。
最悪の場合、後遺症としてずっと残る可能性も。
私は健康管理を怠ったせいで治療のために社会から一時離脱するという結果になってしまいました...。
夢の海外就職で私みたいにならないよう、体調管理は本当に気を付けてください。
あなたの体は一つだけです。
その大切な体を守れるのはあなただけです。
そのことをどうか忘れないでください。