会社の人事評価の時期のことです。
私がいた外資系では『かかげられた目標を達成するため何をしたか』と『自分がどれだけ活躍できたか』を人事評価シートに書いて提出しなければいけませんでした。
「売り上げターゲット00%を達成するためにしたことは?」
「顧客満足度を00%達成するためにやったことは?」
「あなたはどれぐらい会社のために貢献しましたか?」
アピールが苦手な私は書くことが思いつかず、大苦戦しました。
今まで自分の行動を振り返って必死に考えました。
あのときのことなら書けるかな...?
でも、それだと結果を出した「数字」がない…。
考えるんだ...何か...あるはず...!
しかし。何も思いつかないまま、人事評価シートを眺めながら「うーん」と悩むばかりでした。人事評価シートの提出日が近づくにずれ、増えるプレッシャー。
「どうしょう...何も思いつかないよう...」
完全に詰んで石化している私に気づいた上司が声をかけるのでした。
上司「評価シートまだ書いていないのか?」
私「すみません!必ず提出日までに書きますので...」
上司「そんなの真剣に考えなくて大丈夫だよ。適当でいいよ」
私「...えっ...」
怒られるかと思った私は予想外のアドバイスにびっくりしました。
一方の上司は真面目な顔で「考えすぎ」と言ってくれました。
「適当でいい」というアドバイスに拍子抜けしながらも、おかげで私の気持ちが一気に軽くなったのでした。
「もう恥なんて捨ててしまえ!この会社では言った者勝ちだ!」
開き直った私は世間やこのブログを読んでいる皆さまから
『えっ、そんな低レベルすぎること書いちゃうの?!』という内容を人事評価シートに書いて提出しました。
その後、本社の人事からは...
特に何も言われませんでした。
良いのか、悪いのか知ることはできなかった。
でも「君、成果を出せてないから明日から来なくっていいよ」と言われる気配はなかったのでホッとしたのでした...。
そして同時に次のことを学びました。
難しい質問に答えるコツの一つは『考えすぎない』こと!