労働時間のブラック化により、退職を決意した私は上司に自分の希望を伝えました。
(退職を決めた日についてはこちら)
あっさり受理される...と思ったら予想外にも上司から強い引き止めにあいました。
「君みたいな優秀な人材を失うと困る!給料を倍にするから辞めないでくれ」
「本当ですか?わかりました。考えさせて頂きます!」
毎日の泣きながらの持ち帰り残業が報われた!
やったー!!
.
......
という夢のような展開にはなりませんでした。
現実では私が辞めると人手が足りなくなって困るが真実でしょう。
引き止めにあいながらも、私は退職を撤回しませんでした。
これにより1カ月後に退職することが決定。
退職するまでの1カ月間。私はある決意しました。
それは、
命をかける勢いで仕事をすること。
長時間労働になった日から体をボロボロにされたが、お世話になった会社に変わりありません。
それだけではない。
会社が内定を出してくれたおかげで私の海外就職も実現できたのです。
(内定をもらった日についてはこちら)
そのお礼も兼ねて、最後の日まで仕事を全力でやることにしました。
変わらず持ち帰り残業を続けながら狂ったように仕事に没頭した。
この頃、私が退職することを知った現地スタッフから「退職しないでください!」とお願いされるようになっていた。
特になぜか懐かいてくれた一人の新人の現地スタッフから強力な「辞めないで」攻撃を受けていました。
後輩に懐かれた経験がない私は慕ってくれる新人がとても可愛く、現地スタッフ達の「一緒にいて欲しい」という言葉も素直に嬉しかった。
でも...。
やっぱり無理でした。
なぜなら体の調子がさらに悪化していたから。
(体を壊すようになった話についてはこちら)
睡眠不足。めまい。食欲なし。
それに加えて謎のかゆみが全身を襲ったのです。
ひどいかゆみのせいで私は会社から許可を得て早退して病院に行くように。そしてすっかりメディカル・シティ・センターの常連になってしまうのでした。
(病院に行った日についてはこちら)
しかし...。
どんな薬を使ってもかゆみは治りませんでした。
それどころか、かゆみのせいで体の至るところが出血するようにもなった。
おまけに睡眠不足からの頭痛だけでなく、歯茎の腫れによる痛みにも襲われるように。
鏡を見ると、そこには変わり果てた血だらけの自分がいました...。
もはや隠せない体の不調。
「倒れるまで時間の問題」と感じました。
日本に帰るまで倒れないようにしながら最後の一週間を迎える。
この一週間で帰国の準備を始めました。
【帰国の準備について】
①部屋にある物の処分と掃除
最初にやったのはフィリピンに到着した日に買った物を現地スタッフにあげたりして、減らすことでした。
(フィリピンに引っ越した日についてはこちら)
私が住んでいた部屋は家電・家具付きのものだったので、最初からあるものに関しては部屋と一緒に綺麗に掃除をしました。
②銀行口座の閉鎖
次に会社が開設してくれたフィリピンの銀行口座の閉鎖手続きを行いました。
銀行口座は会社に所属していたおかげで持ってたもの。
退職すると閉鎖しないといけません。
経理担当の現地スタッフに協力をお願いして銀行口座の閉鎖と残ったお金の引き出しを行いました。
③プレゼントの用意
お世話になったお礼のプレゼントとしてチョコレートを用意しました。
④帰りの飛行機の予約
日程を合わせて帰りの飛行機を予約も済ませました。
そして最終日。
社内でお世話になった人に一人ずつあいさつしてチョコレートを配りました。そして制服、ID、会社の携帯を返却。
ビザに関しては会社側が手続きをすることになったのでやることはありませんでした。
全てを済ませた私は次の日。
日本へ向かう飛行機に乗ってフィリピンを離れました。
(※マニラ国際空港からの写真)
こうして、フィリピン生活ー海外就職生活の幕を閉じるのでした。