担当のエージェントから届いた『求人紹介』のメール。どんな求人あるのかな?とワクワクして見ると始めにこう書いてありました。
・都内の企業は場所代が高いせいでほとんどが住居手当を支給していない
・製造業はフィリピン政府による税金の優遇により給料が良く手当が良いところが多い
・製造業は勤務先は地方、住む場所は治安が良い都市の傾向あり
都内でも仕事は難しいか…。第一希望が難しいと分かって残念でしたが、気を取り直して紹介された求人に目を通しました。エージェントが言ったように製造業が多く紹介されていました。
仕事内容は「日本本社と現地(フィリピン)の調整役」給料はほとんどが6万ペソからで、希望していた手当が支給されるところが思ったよりあった。
日本とフィリピンの調整役…。つまり英語を活かすということ?手当もあるし、いいかもしれない。エージェントからビザを保証する会社しか取り扱っていないと聞いていたので、ビザの心配も必要なし。
よし。紹介されたこの中から選ぼう!
慎重に求人をいくつか選んだ後、エージェントに応募希望のメールを送りました。しばらくしてからエージェントから書類選考を通過した連絡が届く。しかし、書類が通っても安心はできない。なぜなら次の課題、現地での面接予定の調整があるから。
今回私が面接しに行く場所は日本ではなくフィリピン。面接を受ける為には「航空券」「ホテル」「車」を用意しなくってはいけない。
これらを用意するにはもちろんお金が必要。計算したところかかる費用は、
航空券…約4万円
ホテル…治安が良い都内にあるとこ 一日 約1万円
車代…運転手付きのレンタカーを借りる場合 約6000円
しかし。今の私は無職…。
行くための費用は貯金から切り崩すしかない…。
つまり、面接のために滞在が長くなればなるほどお金がどんどん減ってしまいます…。
こうしてサイフと相談しながらの決死の面接日程の調整が始まりました。
私が最初に注目したのは面接する会社がある場所。それぞれ地方・都心と離れていたのでどうすれば効率よく、かつ面接時間に遅刻しないよう時間を指定するか苦戦しました。
特にフィリピンでは渋滞がひどいので、渋滞も考慮して何時間あればA社からB社に移動できる?と計算して調整するのが大変でした。当然、会社側の都合もあるのでエージェントの方に何度も予定変更をお願いして苦労をかけました。
何度もの変更に対応してくださったエージェントの方。本当にありがとうございました。
そして、次に困ったのが車。
超車社会のフィリピンでは車がないと移動出来ません。しかし...。
レンタカー高い…。タクシーにしょうかな…。でもぼったくられると怖い……。どうするか決められず、時間だけが過ぎていく。
このままではヤバイ!と焦っていたら思わぬ幸運が舞い降りるのでした。フィリピンに住んでいた時に知り合った方が私が就職するのを聞いて手を差し伸べてくれたのです。
なんと、車を手配してくれると言ってきたのです!
思わぬ形で車の問題をクリアした私は知人に何度もお礼を言いました。知人の助けがなければ、高いレンタカーを借りてさらにお金が減るところでした…。
移動手段を確保した私はエージェントと予定の最終確認をしました。
面接する会社は4社。フィリピン滞在日数は5日。ホテルは治安が良いマカティ市内。細かい予定はこんな感じになりました。
1日目 フィリピン到着
2日目 1社(地方) 面接
3か目 2社(別々の地方) 面接
4日目 1社(マカティ都内)面接
5日目 日本に帰国
予定が確定したところで航空券とホテルを予約。これであとはフィリピンに行くだけ…。でも安心はまだ出来ません。着いたら最大の難関が待ち受けているから。
就職で避けては通れない面接が…。